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形見分けの品は?選び方と気をつけたいマナー
公開日:2025年10月21日(火)
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相続・遺品整理
形見分けの品は?選び方と気をつけたいマナー
-
相続・遺品整理
公開日:2025年10月21日(火)

はじめに
形見分けとは、故人が生前に大切にしていた品物を、遺族や親しかった人に譲ることで、その思い出や人柄を分かち合う日本独自の習慣です。品物そのものよりも、そこに込められた“気持ち”が大切とされています。
この記事では、形見分けでよく選ばれる品や選び方のポイント、贈る際に気をつけたいマナーについてご紹介します。
1 . 形見分けでよく選ばれる品物
1.1 日常的に使われていたもの
- 時計、メガネ、ペン、財布など、故人が日常的に身につけていた品
- 使い込まれた物ほど、故人らしさを感じられる品として喜ばれることがあります
1.2 趣味や仕事に関係する品
- カメラ、絵筆、書道具、工具、楽器など
- 故人の生き方や個性を象徴する品として、縁のある方に贈られることが多いです
1.3 衣類や装飾品
- 着物、ネクタイ、スカーフ、アクセサリーなど
- 身近な家族や親しい友人に譲られるケースが多く見られます

【ポイント】
形見分けに正解はありません。故人と相手との関係性や、想いの込め方を大切にしましょう。
2. 品物を選ぶときの注意点
2.1 高価すぎる物は避ける
- 宝石や高級ブランド品などは、かえって相手に気を遣わせることもあります
- 相続税や贈与の観点でも注意が必要な場合があります
2.2 宗教や文化的な価値観に配慮する
- 一部の宗教では、亡くなった方の持ち物を使うことに抵抗がある場合があります
- 贈る前に「お形見として受け取っていただけますか?」と一言添えるのが丁寧です
3. 形見分けの渡し方
3.1 タイミング
- 四十九日法要後に行うのが一般的ですが、家庭によっては一周忌や三回忌などに行う場合もあります
- 気持ちの整理がついた時に無理なく行うことが大切です
3.2 渡し方と包装
- 一般的には白無地の紙に包む、または簡素な袋に入れる程度で構いません
- のしは不要で、気持ちを込めた手紙を添えると丁寧です
【補足】
郵送する場合も、贈り主と故人との関係性が伝わるように、手紙などで事情を添えるとよいでしょう
まとめ
形見分けは、故人との思い出や人柄を受け継ぐ大切な行為です。
- 品物そのものよりも、気持ちや思い出を重視して選びましょう。
- 高価すぎる物や相手に負担になる物は避ける配慮も大切です。
- 故人と贈る相手の関係性を思いながら、心を込めて渡しましょう。
形見分けが、故人と遺された人々の心をつなぐ、穏やかな時間となることを願っています。