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引き継がれなかった現金預金 – 遺品としての扱いと防止策
公開日:2025年11月11日(火)
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終活
引き継がれなかった現金預金 – 遺品としての扱いと防止策
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終活
公開日:2025年11月11日(火)
はじめに
故人が遺した現金や預金は、相続財産として重要なものです。しかし、遺品整理の過程で見落とされてしまったり、相続手続きがされないまま放置されると、トラブルや権利の消失につながることがあります。
この記事では、「引き継がれなかった現金預金」が起こる背景や、そのリスク、事前にできる防止策についてわかりやすく解説します。
1. 引き継がれなかった現金・預金が起こる背景
1.1 通帳や印鑑の所在がわからない
- 故人が通帳やキャッシュカード、印鑑を分けて保管していた場合、預金の存在に気づけないことがあります。
1.2 ネットバンクや電子マネーの存在に気づかない
- 紙の通帳がないネット銀行や、スマホアプリによる資産管理が増えており、家族が把握しにくくなっています。
1.3 遺言や相続人間の共有がされていない
故人の意向や財産状況が家族に伝えられていないと、そもそも相続の対象として認識されないことも
2. 現金や預金が引き継がれないリスク2.1 相続の権利を失う可能性
2.1 相続の権利を失う可能性
- 預金の存在に気づかず相続放棄してしまった場合、後から取り戻すことは原則できません。
2.2 他の相続人とのトラブル
- 誰かが現金をこっそり持ち出していた場合、相続トラブルや親族間の不信感のもとになります。
2.3 口座が凍結されて引き出せなくなる
死亡届が提出されると、故人の銀行口座は凍結され、相続手続きなしには引き出せなくなります。
3. 事前にできる防止策
3.1 エンディングノートに記載しておく
- 銀行名、支店名、口座の種類や残高目安を記しておくことで、家族が把握しやすくなります。
3.2 ネット口座や電子マネーはリスト化しておく
- ログイン情報や資産の種類は紙やデジタルで一覧化。定期的に更新を行うことも大切です。
3.3 相続人同士で情報を共有する
生前にある程度、相続対象となる財産や希望を話し合っておくことで、トラブルを防げます。
【補足】
資産の内容が多い・複雑な場合は、専門家(司法書士・弁護士など)への相談も検討しましょう。
まとめ
現金や預金は相続財産の中でも特に大切なものですが、見落とされると「引き継がれなかった遺品」となり、大きな損失やトラブルにつながります。
- 通帳・カード・印鑑・ネット資産の管理は明確にしておく。
- エンディングノートや家族との共有で“見える化”する。
- 不安な点は早めに専門家に相談するのも有効。
大切な財産を次世代にきちんと残すために、事前の準備と情報整理を心がけましょう。