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弔事の金包み – 水引の意味と正しい選び方
公開日:2025年06月10日(火)
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マナー
弔事の金包み – 水引の意味と正しい選び方
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公開日:2025年06月10日(火)

はじめに
お葬式や法要の際に使用する「弔事の金包み(不祝儀袋)」には、故人への哀悼の気持ちを表す水引が結ばれています。水引の種類や色には、それぞれ意味があり、場面に応じて適切なものを選ぶことが大切です。
本記事では、弔事の金包みにおける水引の基本知識や種類、選び方について詳しく解説します。
1. 水引とは?
水引とは、祝儀袋や不祝儀袋に結ばれる飾り紐のことで、日本独自の礼法に基づく伝統的な装飾です。弔事の場では、哀悼の意を込めた特別な水引が用いられます。
水引の基本的な役割
- 贈る側の気持ちを表す
- 儀式の格式を整える
- 贈り物の意味を明確にする
【ポイント】
- 水引の種類によって、用途が異なるため適切なものを選ぶ
- 結び方や色の違いにも注意が必要
2. 弔事の水引の種類

弔事に用いられる水引には、いくつかの種類があります。それぞれの意味を理解し、適切なものを選びましょう。
1.結び方の違い
弔事の水引には、主に以下の結び方があります。
① 結び切り
- 一度結ぶと解けない結び方
- 「不幸が繰り返されないように」との願いが込められている
- もっとも一般的な弔事の水引
② あわじ結び(淡路結び)
- 複雑に絡み合い、強く結ばれる結び方
- 「供養の気持ちが長く続くように」との意味を持つ
- 地域によっては結び切りよりも好まれる場合も
2. 水引の色
弔事の水引の色は、宗教や地域の習慣によって異なります。

【ポイント】
- 水引の色は、地域や宗派の習慣に合わせるのが望ましい
- 一般的には白黒や銀黒の水引が無難
3. 水引の本数について
水引の本数にも意味があり、一般的な弔事では「5本」または「10本」が使われます。
水引の本数の意味
- 5本水引:弔事の一般的な仕様。格式を問わず使用可能
- 7本水引:関西地方の一部では7本が用いられることも
- 10本水引:高額な香典を包む場合や、特に格式の高い弔事に用いる
【ポイント】
- 高額な香典を包む場合は10本水引を選ぶこともある
- 水引の本数が奇数であることが一般的
4. 水引を選ぶ際の注意点
水引を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。
- 地域の習慣を確認する
- 故人の宗教に合わせた水引を選ぶ
- 結び方や本数にも配慮する
- 香典袋のデザインに合った水引を選ぶ
まとめ
弔事の金包みにおける水引には、故人への哀悼の気持ちを表す重要な意味が込められています。
- 結び切りやあわじ結びなど、結び方に意味がある
- 白黒、銀黒、黄白など、宗教や地域に適した色を選ぶ
- 5本や10本など、包む金額や格式に応じた本数を選ぶ
- 宗教ごとに適した水引の種類が異なるため、注意が必要
適切な水引を選び、故人への敬意を込めて弔意を示しましょう。