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法要のもてなし方は – 神式における心を尽くすお迎えのかたち

公開日:2026年02月17日(火)

法要のもてなし方は – 神式における心を尽くすお迎えのかたち

公開日:2026年02月17日(火)

はじめに

仏教とは異なる形式を持つ「神式」の法要。ご遺族や参列者にとっては少し馴染みが薄く、特に「もてなし」についてどうすべきか迷うことがあるかもしれません。

本記事では、神式の法要における基本的なもてなしの考え方や、具体的な対応のポイントについてご紹介します。


1. 神式の法要と「もてなし」の考え方

1.1 神式の法要とは

神式では、仏教の「法要」にあたる儀式を「霊祭(れいさい)」と呼びます。たとえば、「十日祭」「五十日祭」「一年祭」などが代表的です。これらの霊祭は、故人の霊を慰め、神に近づけていくための大切な儀式です。

式は神職(神主)によって執り行われ、祭詞奏上や玉串奉奠(たまぐしほうてん)など、厳かで静謐な雰囲気の中で進みます。

1.2 「おもてなし」は心を尽くすことが基本

神式のもてなしでは、豪華さよりも「誠意」や「敬意」が重視されます。故人や神様への敬意、そして参列者への感謝の気持ちを形にすることが大切です。無理に格式ばらず、自然体のもてなしで構いません。


2. 神式の法要でもてなすポイント

2.1 会場設営と席次への配慮

・参列者を迎える受付や控室には清潔感と静けさを。
・神職の席、遺族の席、参列者の席は区別して配置します。
・玉串奉奠の動線がスムーズになるよう、案内や係の配置も丁寧に。

神式は動作や所作の意味が重んじられるため、案内表示や手順の説明があると参列者も安心できます。

2.2 返礼品や直会(なおらい)の準備

参列者には「志(こころざし)」として、簡素でも気持ちのこもった返礼品を用意します。

よく選ばれる「志」の返礼品

1. お茶・海苔・昆布

  • 意味:保存性があり、仏事の場にふさわしい控えめな贈り物。
  • 価格帯:500円〜1,500円程度
  • 特徴:個包装や木箱入りで、品のある印象を与える。

2. 和菓子(最中・羊羹など)

  • 意味:「消え物(使ってなくなるもの)」として仏事に適している。
  • 価格帯:800円〜2,000円程度
  • 特徴:賞味期限が長めのものが選ばれる。

3. ハンカチ・タオル

  • 意味:日常で使える実用品であり、実用的かつ気軽。
  • 価格帯:300円〜1,000円程度
  • 特徴:白や淡い色、無地など落ち着いたデザインが主流。

4. 商品券・プリペイドカード(少額)

  • 意味:相手が自由に使える気遣いとして選ばれる。
  • 価格帯:1,000円〜3,000円程度
  • 特徴:封筒入りやポチ袋とセットにする場合も。

5. 小皿・湯呑みなどの器類(ペアセット)

  • 意味:丁寧な贈り物として扱いやすく、形式張らない。
  • 価格帯:1,500円〜3,000円程度
  • 特徴:包装で印象が決まるため、包装紙や熨斗に配慮。

・儀式後に行う「直会」は、神様や故人とともに食事をいただく意味を持ちます。最近は軽食や折詰弁当を用意し、会食は控えめにするケースも増えています。

豆知識:神式では「香典」ではなく「玉串料」として包むことが多く、返礼品にも「御礼」「志」などの表書きを使います。


まとめ

神式の法要におけるもてなしは、形式よりも「心」を大切にする文化です。

  • 派手な演出や過剰な贈り物よりも、誠意を込めた静かなもてなしを。
  • 会場の空気感や細かな配慮が、参列者への最大のもてなしになります。
  • わからないことがあれば、神社や葬祭業者に相談するのもおすすめです。

神様と故人、そして参列者の心が交わる霊祭の場。大切なのは「正解」より「気持ち」です。丁寧に準備をし、心からのもてなしを届けましょう。

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