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遺言が複数あるときはどうする? ~有効な遺言の見極め方と注意点~

公開日:2026年04月29日(水)

遺言が複数あるときはどうする? ~有効な遺言の見極め方と注意点~

公開日:2026年04月29日(水)

はじめに

「遺言書が複数見つかった場合、どれが有効なのか分からない」――そんな声を耳にすることがあります。

遺言は、法的な手続きを通して遺産を分配したり、家族への意思を残すための重要な手段。しかし、複数の遺言書が存在する場合、内容に矛盾や変更があると、相続人の間で混乱が生じることもあります。

今回は「遺言が複数あるとき」の正しい対応方法と注意点について、わかりやすく解説します。

1. 複数の遺言書、どれが有効?

1.1 基本は「最新の日付」が有効

遺言書が複数存在する場合、もっとも新しい日付の遺言が原則として有効になります。

  • 古い遺言書があっても、新しい遺言書で内容が変更されていれば、古いものは無効または一部無効になることがあります。
  • 日付が明記されていない遺言は、トラブルの原因になる可能性も。

1.2 部分的に有効なケースも

新しい遺言書があっても、すべての内容が書き換えられていない場合、古い遺言の一部が引き継がれることがあります。

たとえば、
新しい遺言に「長男に不動産を相続させる」とだけあり、預貯金などの記載がない場合は、古い遺言の内容も一部考慮されることがあります。

よって、複数の遺言書を照らし合わせて判断する必要があるのです。

2. 遺言書が複数見つかったときの対応手順

2.1 まずは内容と形式の確認を

それぞれの遺言書が、

  • 自筆証書遺言(自分で書いたもの)
  • 公正証書遺言(公証役場で作成)
  • 秘密証書遺言(封をした上で提出)

のいずれに該当するかを確認しましょう。

形式や証人の有無などにより、法的な有効性が異なるため注意が必要です。

2.2 専門家に相談するのが安心

複数の遺言書があるときは、法律の専門知識が必要です。

  • 弁護士や司法書士に相談し、どの遺言が有効かの判断を仰ぐことをおすすめします。
  • 特に、自筆証書遺言は形式不備で無効になるケースも多く、注意が必要です。

まとめ

遺言書が複数あるときは、「最新の日付」のものが原則として有効ですが、内容や形式によっては例外もあります

  • 複数ある場合はすべて保管し、捨てたり破ったりしない
  • 最新の日付を確認し、有効性を専門家とともに判断する
  • エンディングノートなどで「どの遺言が正式か」補足しておくのも有効

将来のトラブルを防ぐためにも、遺言書は定期的に見直し、不要になったものは処分する、あるいはその旨を記しておくことが大切です。

家族の安心のために、遺言は「わかりやすさ」と「整理」が鍵となります。

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